●各種洗浄剤(液体品・粉体品)
●殺菌 消毒剤
*毒物劇物製造 認可工場 *食品添加物製造 認可工場
20キロ入りポリ容器をメインに小分け品(工業用)を製造販売しております。
ご希望濃度へ希釈、少量充填、ワンウェイ容器、ドラム、コンテナ等にも対応いたしますのでご相談ください。
濃 度
次亜塩素酸ソーダ 6%・12%
P A C(ポリ塩化アルミニウム) 10%~11%
苛性ソーダ 1%~48%
硫 酸 1%~62.5%
次亜塩素酸ソーダ / 次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)
漂白液などとも呼ばれている淡黄緑色の透明な液体で、苛性ソーダと塩素から製造される化学薬品です。
原料である苛性ソーダと塩素はそれぞれ劇物・危険物に指定されていますが、
次亜塩素酸ソーダに合成されると作用がおだやかになり、扱いやすく、
漂白や殺菌消毒に適した日常生活に関係の深い、広い用途を持っています。
【物理的性質】
比重(20℃) 有効塩素濃度(g/ℓ) 次亜塩素酸ソーダ(wt.%)
1.05 30.0 3.00
1.07 40.0 3.94
1.08 50.0 4.87
1.09 60.0 5.76
1.11 70.0 6.64
1.12 80.0 7.50
1.13 90.0 8.34
1.15 100.0 9.16
1.16 110.0 10.05
1.17 120.0 10.76
1.18 130.0 11.53
1.20 140.0 12.28
1.21 150.0 13.03
1.22 160.0 13.75
1.24 170.0 14.45
1.26 180.0 15.00
【比熱】
20℃において
NaClo濃度 (g/ℓ) 140.48 92.58 56.26 28.22
比 熱 (cal/g℃) 0.918 0.949 0.969 0.987
【化学的性質】
通常、次亜塩素酸ソーダ液は苛性ソーダ水溶液と塩素ガスを用いて製造しますが、
製品の分解を防ぐ為にわずかの苛性ソーダが残る結果、液性(pH)は12以上で、強いアルカリ性です。
(酸化性)
次亜塩素酸ソーダは分解して食塩と酸素になります。2NaClO→2Nacl+O²
この酸素が漂白・殺菌作用をします。塩素(ガス)の場合は、塩素そのものが漂白・殺菌作用をし、
次亜塩素酸ソーダの作用とは異なります。一般に、酸化力=漂白力を有効塩素の量で示すことがありますが、
これは漂白などの使用目的に有効に働く塩素のことで、これと同様に作用する酸素を有効塩素とみなすこともあります。
次亜塩素酸ソーダの分解によって生じた2価の酸素原子1個の酸化力は1価の塩素の2原子当量相当なので、
次亜塩素酸ソーダの結合塩素1原子酸素原子1個すなわち非結合塩素2個に相当します。
したがって次亜塩素酸ソーダの有効塩素は2×(次亜塩素酸ソーダの塩素)となります。
(分 解)
自然分解しますが、光、熱、酸や重金属などにより分解がさらに促進されます。
温度・直射日光により経時変化を起こし、半年で12%から5%に低下、
以後3.5%まで低下しますので在庫の場合には十分な管理が必要です。
(腐食性)
本品の酸化作用は、ほとんどの金属、天然繊維を腐食します。
輸送、貯蔵設備には耐食性のある材料を用いてください。
(人体に対する作用)
毒物劇物に指定されるような強い毒性はありませんが、ご使用の際には絶対に酸と混合しないようにしてください。
酸と混合すると有毒の塩素ガスが発生します。
また皮膚に付着した場合や目に入った場合は、ただちに大量の水で洗い流してください。
【用途・使用例】
有効塩素12%液 紙パルプ、綿糸布、麻布などの漂白
染料の合成、酸化反応
プール、排水処理などの殺菌消毒
【ご使用例】 有効塩素4~6%液に希釈した場合
用途 | 使用例 | 希釈倍率 | 水(1.8ℓ)に対し | 所要時間 |
---|---|---|---|---|
殺菌・消毒 | 飲料水 野菜・果物 |
6,000 500 |
1滴 4mL |
1分以上 5分以上 |
医療・消毒 | 法定伝染病の消毒 うがい・局部の洗浄 |
4 1,000 |
0.6mL 2mL |
|
家畜・家禽 | 酪農および牛乳処理器具 畜舎の消毒脱臭 |
250 100~200 |
8mL 9~18mL |
1分以上 1分以上 |
鮮度保持 | 生鮮魚介類の鮮度保持 食品加工器具消毒 |
500 500 |
4mL 4mL |
1分以上 1分以上 |
洗濯・漂白 | 白木綿、白麻布地 洗濯後の浸し ガーゼ繃帯の消毒漂白 |
200 60~200 |
9mL 9~30mL |
15分以上 15分以上 |
P A C (ポリ塩化アルミニウム)
PACとはポリ塩化アルミニウムの略称で、正式には塩基性塩化アルミニウムと呼ばれ非常に強い陽イオン(+4価)となります。
一般に金属、金属酸化物の懸濁粒子は陰イオンをもって安定に懸濁しております。
この懸濁粒子の-荷電を、陽イオンの+荷電のPACで中和すると荷電がゼロとなり沈殿します。
この時の中和点を等電点とよびます。
したがって陽イオンを持った化合物である P.A.C を等電点以上に注入すると粒子の荷電が反転し、
逆に+荷電となり再分散し安定懸濁状態になることがあります。
このため、PACは、たくさん入れたから有効であるとは限りません。
【PACの特性】
PACは万能凝集剤ではありません。 以下の長所、短所があります。
○利 点
・凝集時の適正pH範囲が硫酸バンド(LAS)の約2倍の広範囲で操作性に優れる。
・アルカリ助剤が不要、または節減できる。
・冬期の低水温、低アルカリ度水でも凝集効果の劣化が少なく凝集助剤が不要。
・フロック生成速度が速く、処理能力を増加できる。
・低イオン水が得られ、硫酸イオン混入が少なく、石膏の生成が無い為ボイラー用水に適する。
・有機質成分を多く含む着色汚染水の除菌/除色効果が大きい。
○欠 点
・フロックは大きいが硫酸バンド使用時のフロックより軽い。
・高水温、高アルカリの原水に対しやや効果が落ちる。
・金属に対する腐食が大きい。
・硫酸バンド(LAS)に比べ価格が高い。
【ご使用上の注意】
①原液で使用して下さい。
やむなく希釈する場合は、3倍以下あるいは20倍以上でご使用下さい。
3~20倍の範囲内の希釈は安定性が悪く白濁します。
②他の薬品を混合しないでください。
硫酸バンド等を混合すると白色沈殿を起こし配管バルブ等を閉塞させる恐れがあります。
③皮膚に付着した場合や目に入った場合は、ただちに大量の水で洗い流してください。
④原水の水質に応じた適正な条件でご使用ください。
【用途】
上下水道用凝集剤
下水処理用凝集剤
工業用水処理用凝集剤
工場排水処理用凝集剤
有用物質の捕集剤
その他水処理